【戦略⑨】ウィル・スミスの“ビンタ騒動“

2022年3月28日にアメリカで開催されたアカデミー賞授賞式で、大きな話題を集める事件がありましたね。
俳優のウィル・スミスによる、コメディアンのクリス・ロックへの、生中継での痛烈ビンタ事件です。
世界で10億人が視聴している大舞台のセレモニーで起きたこの事件。
おそらく、トレンドアフィリエイターの腕を試すには格好の材料だったといえます。
まず、“最もダメ“な例は、大手メディアと争うような、一時的な情報を報じることです。
「ウィル・スミスがアカデミー賞授賞式でビンタをお見舞い!」
などのタイトルで報じることで、アクセスを得られるのは、大手主要メディアだけで、個人ブロガーが着手するべきポイントはそこではありません。
では、次にダメなケースは、ウィル・スミスのビンタシーンの動画をメインの材料として、記事を執筆することです。
たとえば、
「【動画あり】ウィル・スミスがクリス・ロックをビンタした瞬間がこちら」といったタイトルでしょうか。
もちろん、ビンタ騒動が起きた直後に、実際の現地映像を添える形で、この記事をスピーディーに執筆できれば、ある程度のアクセスは稼ぐことができたかもしれません。
しかし、事件翌日には、あらゆるネットメディアだけでなく、地上波テレビ放送の各情報番組も、この話題を取り上げ、現地の映像を何度も放送している為、すぐに「【動画あり】〜」の記事の存在価値は無くなってしまいます。
ウィル・スミスがビンタする動画や映像を、繰り返して何度も何度も見たいという人は少ない為、
ユーザーが、わざわざあなたのサイトの記事に足を運ぶようにするには、やはり、トレンドアフィリエイターとしての“もう一捻り“を入れたいところ。
ポイントは、他の大手メディアや情報番組が、詳細に報じることができず、個人メディアだけが伝えられる情報をいかに含んでいるかということになります。
中には、
  • 「ウィル・スミス ビンタ 原因」
  • 「ウィル・スミス なぜビンタ?」
といった検索ワードを狙って記事を書いていたトレンドアフィリエイターもいましたが、これは、「動画」をメインのウリとした記事よりは、かなりイイ線を攻めているといえます。
しかし、これについても、ウィル・スミスが、授賞式の司会を務めていたクリス・ロックから、妻の短髪を揶揄するような発言をされたことに激怒したと、多くの情報番組、さらにはネットメディアもすぐに伝えました。
つまり、これでも、完璧にライバルの他媒体との差別化ができているとはいえません。
では、このビンタ騒動を受け、優秀なトレンドアフィリエイターはどんな風に記事を執筆するのが正解だったのか。
それは、ビンタ動画の日本語訳、そして、無修正の映像を紹介することです。
また、別の項で詳しく説明していますが、このビンタ事件に対するアメリカ国内、欧州、アジアなど、様々な国民の反応をまとめ上げ、日本世論との差を如実に示す記事も有効打になるでしょう。
ここでは、主に日本語訳について説明していきます。
当然ながら、スミスもロックも、英語を喋るアメリカ人であり、現地映像には、英語でのやり取りと共に、ビンタを見舞うスミスや、その後に激しく罵る言葉などが収録されています。
しかし、実際の映像を視聴したことのある方なら分かるでしょうが、ビンタをした後に席に戻ったスミスは、ロックに向けて放送禁止用語を連発。
怒りのあまり、公の場で口にしてはいけない「ファック」などのいわゆる「Fワード」を大声で発しており、アメリカの生中継映像では、意図的に加工音で遮断されるような場面もありました。
また、同じく日本からアカデミー賞授賞式の中継を行なっていたWOWOWでは、世界の放送局の中でも珍しく、Fワードを含めたスミスの暴言を、そのまま中継していたとして、海外メディアから注目されています。
これらのFワードを含めた、スミスの一連の暴言の正確な日本語訳は、なかなか情報番組や大手メディアでは詳細に紹介されることは少なく、
ざっくりと、「ロックがスミスの妻の髪型を馬鹿にして、怒らせてしまった」と報じるにとどまっています。
そこで、我々、個人ブロガーの出番です。
「ファック」や「ファッキン」など、あまりに直接的な翻訳をせずとも、「フ◯◯ク」や「Fワード」といった言葉で伝えることも可能でしょうし、なんなら、ストレートに掲載しても、私は問題ではないと思います。
そこは個人それぞれの自己責任ですが、あれだけの大舞台で、全世界が注目するシチュエーションでの暴力事件であり、情報の公益性に意義もある為、包み隠さずに翻訳したり、言語をそのまま伝えてもアリかと考えます。
もちろん、ライバルも同じように、現地映像の言語翻訳などを伝えようと躍起になるはずですので、あとはスピードの問題です。
ただ、着眼点として、あのビンタ事件が起きた際、すぐに現地の言語を日本語訳し、修正されていない正確な情報を伝えようと行動できるアフィリエイターは、必ず数字の結果を出せるでしょう。
まとめますが、やはり、この項でも重要なポイントは、いかにして大手メディアとの情報競合を回避するか」という点です。
  • ウィル・スミスが強烈なビンタをしてしまったこと
  • その映像が非常にショッキングだということ
は、大手メディアと情報番組に任せておき、
それらの情報を得た世間が、“次にどんな情報に関心を持つのか“を常に想像するということ。
どんな場面においても、トレンドアフィリエイトを制するには、これが重要になります。
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