【戦略⑰】“真相“と“憶測“の間

私はこの教材の中で、一貫して、このように伝えてきました。
「トレンドアフィリエイトで成功したいのなら、大手メディアが報じないネタを執筆するべき」だと。
たとえば、
「SMAPが解散!」と報じるのは大手メディアやワイドショーに任せるべきです。
なぜなら、SMAPの解散を、トレンドブロガーが、大手メディアよりも先に報じられる可能性はゼロだからです。
そこで争っていてはいけません。
我々がトレンドブログに執筆するべき内容は、大手メディアが報じないこと、もっと言えば、その立場上、彼らがあまり書きたがらない内容をネタに選ぶことです。
もちろん、それに加えて、世間が大きな関心を持つようなテーマでなければなりません。
大きな騒動となった2016年に、
  • 「SMAP   解散 本当の理由」
  • 「SMAP解散の真相」
などのキーワードでトレンドブログを書いていれば、かなりのヒットを得られたでしょう。
なぜなら、テレビのワイドショーは、「SMAPが解散した本当の理由」について、なかなか議論をすることが許されず、それでいて、世間はその“本当の原因“について好奇心をかき立てられるからです。
たまに、トレンドアフィリエイトを実践している人たちに対し、
「憶測や推測で記事を書くな!」
と憤る方たちがいます。
たしかに、自分の応援するアイドルやタレントに関して、根も葉もないような内容で、
  • 「解散の真相」
  • 「解散の本当の原因」
などと書かれれば、いい気はしないでしょう。
ただ、文春オンラインやFRIDAY、FLASH、日刊ゲンダイといった大手の週刊誌もまた、憶測を交えて、アイドルグループの解散劇などに関する記事を配信していることは変わりません。
問題は、どのような経緯や材料をもって、“真相かもしれない“疑惑を紹介していくか、です。
たとえば、
SMAPの解散で言えば、多くのネットニュースでまことしやかに囁かれてきたのが、木村拓哉と香取慎吾の不仲説でした。
これが真実なのかどうかを知っているのは、究極的には、この2人しか存在しません。
文春オンラインが2人の本音を聞いたこともなければ、FRIDAYが、2人の殴り合っている現場をキャッチしたわけでもないです。
それなのに、もはやネットでは、この不仲説がまるで既成事実かのように紹介されており、大きな関心事となっています。
そこで、もしも、私が現役トレンドブロガーとして記事をバリバリに書いていた頃であれば、以下の2つの方向で攻めるかもしれませんね。
まずは、そもそも「木村拓哉と香取慎吾が不仲になった原因」が何かを詳しく掘り下げていきます。
もう一つは、
「木村拓哉と香取慎吾の不仲説はウソ?」と銘打って、YouTube上にアップされている、2人の仲の良さが伝わるようなシーンが収められている動画をまとめます。
もしくは、その逆として、“2人の仲の悪そうな“シーンの動画を集め、
「木村拓哉と香取慎吾の不仲説は本当だった?」などと、少し煽るようなタイトルをつけても注目が集まるかもしれません。
世の中には、木村拓哉と香取慎吾の不仲を絶対に信じたくない層と、信じている層、そして、情報次第によっては、信じてしまうかもしれない層が混在します。
それらを良い意味で刺激し、Googleの検索結果に並んだ多くの記事の中から、自分の執筆した記事をクリックしてもらうには、それぞれの層に響くようなタイトルや見せ方をしなければなりません。
YouTubeには、木村と香取が仲良くしている様子が伝わる動画がたくさんアップされており、逆に、不仲説を信じたくなるような動画もまた存在しています。
そのどちらを用いても構いません。
重要なのは、全くの根も葉もない憶測で記事を書いているのではなく、ある程度の信憑性を帯びた情報や材料をベースに、「不仲だ」「いや、不仲ではない」と論じていることをアピールすることです。
文春オンラインやFRIDAYも、全くのゼロから憶測しているわけではなく、独自の取材によって、“真相に近い憶測“を報じています。
もちろん、トレンドブロガーは、高度な独自取材などはできませんから、YouTubeにあげられている動画を材料にすることは悪くない戦略です。
同じ憶測をするにせよ、本人のコメントや、本人の言動を、“証拠材料“にしているのは、非常に信頼性を高められる効果があります。
芸能人も、決してロボットではなく、人間ですから、どこかで本音や本心を漏らしてしまうことがあります。
「憶測」と「真実」は全く異なるものではありますが、この世に飛び交っている殆どの情報は、その中間に位置するものです。
つまり、トレンドブロガーとして、記事に訪問してくれたユーザーを満足させるためにも、なるべく真実に近いと感じてもらえるような内容を綴るべきです。
その際、◯年◯月◯日放送の「SMAP×SMAP」の◯◯コーナーにおいて、2人がこんな態度だった、こんな揉め事をしていた、こんな目線で見つめ合っていた、などの情報を実際に動画を用いて紹介することは、読者の満足度を高めることができます。
改めて、強調しておきますが、“真実かどうかの確証がない“ことを基にして記事を書いているのは、トレンドブロガーだけでなく、文春オンラインなどの大手週刊誌も同じことです。
私は、その界隈の世界にいた人間なので分かります。
だからといって、トレンドブロガーが“何を書いてもいい“わけではありません
記事を読んだ人間が、「もしかしたらこれは真実なのかもしれない」と思えるような、説得力のある内容にしましょう、ということです。
そして、そのような記事を書く上で、やはり、本人の言葉、本人のコメント、当事者の言葉は、大きな効果を持ちますよね、という話でした。
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